おぢや米のブランド力

11月 2nd, 2014 by hasegawa

11月1日号の小千谷新聞に9月議会での「政府による緊急の過剰米処理を求める請願否決」への投稿がありました。(国会・政府に対し意見を述べる事ができる地方議会に与えられた権利、多くの農家が苦悶する請願問題である。次の政策立案のためにも意見書を送って戴きたかったものだ…。との趣旨)

2014年産米の仮渡し金大幅減少の中で、当市としても、どう小千谷の農家・小千谷米を守っていくのか。切実な課題です。もちろん、請願には、私は議員として賛成しましたが、残念ながら否決されてしまいました。

提案者(紹介議員)が誰であろうと良い請願は賛成してほしいものです。12月議会で今回のことの顛末が明らかになると思いますので注視していて下さい。

9月議会の一般質問でも、私は、『4年前の公約で、おぢや米ブランド力強化推進を市長はうたっているが、2014年産コシヒカリの仮渡し金の額が魚沼産コシヒカリで、2,500円減の14,200円と過去最低額となった状況の中で、泉田知事は「改めて大変厳しい状況にあり、付加価値の高い米作りを支援していく」とコメントを発表しました。こうした状況の中、おぢや米のブランド力とは何か、どうブランド力を強化すべきと考えるか、また大幅に農家は減収するわけですが、支援策の考えはないのか』を伺いました。

答弁は、『減収農家への市独自の支援策は行わないが、県が行っている所得向上政策に基づき、新たな農業・農村施策を最大限活用していく。また、ブランド力向上には、安全安心5割減減の米作りの推進や県認証米農家の増加を進める。市としては食味の向上のためのカントリーエレベーター冷却装置や生籾食味分析計導入に支援している。消費地訪問や販路拡大に関する取り組みを関係団体と連携して進めていく。』云々と残念な内容でした。

持続可能な地域社会には中山間地域で農業を行うことができ、生計を立てられるということが当市においても大変重要。物語のないブランド化はない。どう「おぢや米」に高付加価値をつけるのか、つけられるのか。言葉だけの公約ではなく、具体的な政策として考察していかなければならないですし、どう農家を支えるのか、議会としても魚沼産コシヒカリの生産地小千谷としてしっかり姿勢を示さなければならないと考えます。

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総合新病院説明会

10月 1st, 2014 by hasegawa

9月30日10時より総合新病院説明会が市議会議員に対して行われました。

これまでの市とのやりとりで、「新病院に関して市は金は出しますが、運営主体は厚生連なので、市立病院とは違って市がすべて関与して市民・議会に説明することは出来ません。(えっ?市民の税金を使うのに?)、勿論、要望はちゃんと出していますが、その説明は出来ません。なぜかって、経営主体は厚生連なので。」という堂々めぐりの現状です。

新病院は小千谷市民にとって本当に大切な病院です。全国的に医療の現状が厳しい中で当市にはしっかりとした責任があります。良い病院をどう確保するのか、市民とともに考えて、皆で支援していかなければなりません。

説明会後、午後から記者発表、10月10日号の小千谷市報に内容が掲載されます。(9月25日号の市報では、10月12日(日)健康福祉まつりで、新病院コーナーにおいて模型やイメージ図、概要パネル展示がされるとの告知が出ています。)⇒既に決まっているということですかね。説明会の内容は、3月13日に議員に行われた説明と変わらず、21診療科、300床、設計、敷地面積等といった事業概要です。

9月定例会の一般質問は、今任期をもって11月で引退を表明している谷井市長への最後の一般質問の機会なので、市長公約について質問し、もちろん、新病院についても質問しました。

9月17日(水)時点での答弁発言です。

一点目、病院の拡充、整備の推進を公約としていた谷井市政、新病院の開院が基本構想通り、21診療科、ベッド数約300床で平成28年10月に開院、スタートできるのか、お考えをお聞かせください。

(答弁)用地買収と諸手続きが終わり、この秋中に着工される見通し。計画通り。

二点目、新潟県は、県内病院の医師の数を毎年立ち入り検査して、数値化していますが、その数を見ますと、小千谷総合病院は、平成24年に、常勤医師が15人いた状態から、平成25年には9人と、6人も減り、非常勤医師は、6人増え38人となりましたが、必要な医師の数、18人のうち、常勤換算した数は15人と、不足医師の数は2,57人。厚生連魚沼病院は、平成24年は、必要医師の数15人中、常勤7人、非常勤45人。常勤換算12人の中、不足医師の数は2.67人と、両病院とも、常勤医師の少なさ、非常勤医師の多さ、また、常勤換算数の少なさと、数値をみても、かなりの医師の数が不足していることが明らかですが、JA新潟厚生連理事会とは、医師確保や医療従事者確保について率直に意見交換が出来ているのか、お聞かせ下さい。

(答弁)連携を図りながら、大学医学部を訪問するなどの活動をしている。率直に意見交換出来ている。

三点目として、本年3月31日の建設通信新聞では、JA新潟厚生連の2014年度事業計画発表を受け、当市の新病院の総事業費は、土地購入費も含めて100億円が見込まれていると報道しました。公設民営ではありますが、同じく厚生連運営の水原郷病院は、250床の病院建設の総事業費が60億から75億へ、現在では100億と大きく当初の見込みから増額しています。当市の「有形の支援」をどのように考え、人件費、建築資材の高騰など、今後、増額の影響を受けないか、お聞かせ下さい。

(答弁)金銭的な支援を含めた支援が必要。具体的な金額や支援の時期は今後、議員の皆さんと協議をお願いしたい。

四点目として、両病院の統合にかかわる話し合いはどのように行われているのか。統合病院協議会、運営委員会は機能しているのか。病院統合支援室が市役所庁舎内から、農業管理センターに移動しましたが、新たに移転で何が強化されるのか、お聞かせ下さい。

(答弁)機能している。支援室は、今の本庁会議室では狭く、広い農業管理センターへ移動した。

再質問

◆基本構想通りに推移しているとの市長答弁ですが今秋着工との説明ですが今まさに秋ですが、具体的に何月何日に着工するのか、また有形の支援の中身をいつ市民に議会に示して頂けるのか。⇒(答弁)厚生連の方で設計している。具体的日時は聞いていない。この秋ということしか聞いていない。まだ設計なので、金額が出ていないので、金額出てから市の有形支援の額も出てくる。

◆秋は11月までですよね。11月までですか?⇒(答弁)11月までが秋。11月までに着工だと思う。具体的に聞いていない。

◆例えば、水原郷病院では、厚生連が提出した事業計画書を市の広報誌や説明会等でしっかりと市民に説明してきた経緯があります。今後、当市でも11月には事業計画書を市民に提示できるのですね。事業計画書の提示は、いつになるんですか。

⇒(答弁)これは小千谷市立病院であれば、市民の皆さんにちゃんとした契約をお伝えしなければいけませんが、決して責任逃れではないですが、経営主体はあくまでも厚生連だということで計画も厚生連が主体とご理解いただきたい。

◆市は有形支援するわけですし、厚生連が運営している水原郷病院でも基本構想以外に、開院して運営してどのような病院として今後機能させていくのかという事業計画書をきちんと提示しています。小千谷市の場合も水原郷病院と同じく厚生連が運営主体になるわけですから、事業計画書、どのように厚生連が新病院を運営していくのか、きちんと提示してもらいたいですし、しっかりと首長が厚生連本部、理事会にも協議いただきたいがどうか?

⇒(答弁)予定よりも遅れてしまった計画を出来るだけ早く進めなくてはいけないと希望している。厚生連さんの計画が明らかになった時点で遅滞なく市民の皆さんに提示したい。今はその段階にないということです。

◆県の地域医療再生計画にも、第5次地域保健医療計画にも、なかなか「小千谷」の文字がない中で、両病院の現在の医師の数を見てもまた統合決定後も、明らかに更に不足している。こうした中で、どうして「小千谷」だけ医師が確保できるのか、看護師が確保できるのか。どこの市町村も苦慮していています。市長は出来ると答弁されましたが、なぜ「小千谷」だけ確保できるのか?言えないけれど、特別なことをしていると、特別な努力をしているということですか。

⇒(答弁)統合の出だしが医師不足からです。統合して確保した方がより効率的だということからスタートした話。関与して初めてわかったが、医師確保は我々が知らない難しい問題がある。厚生連さんの考えのもとに、行政側が動かなければならない、勝手には動けない。厚生連の医師確保の要望があれば、すべて対応する心構えではある。

◆事業計画書がしっかりと議員、市民に説明いただかないと、検証のしようがない。水原郷病院では、開院時の事業計画書にそって、開院後の状況について検証が行われている。統合病院協議会、運営委員会、検討委員会もしっかりと機能しているとの答弁だが、それぞれ、現在、月何回ペースで開催されているか等、具体的なお話は今後担当部署にも聞いていきます。

資料は、県が毎年調査している医師数の小千谷病院、魚沼病院の数値です。医師数(県調査)

小千谷学生寮の女子入寮化について

9月 29th, 2014 by hasegawa

かねてから取り組んでいる小千谷学生寮の女子入寮化について。6月に視察にいった男女共寮の2つの寮の視察報告を少しまとめてみました。もう少し色々、当市の数字等、資料添付して、小千谷奨学会等、ご意見を伺いに色々動いてみたい。

視察報告(2014年6月学生寮)長谷川

秋の一日

9月 27th, 2014 by hasegawa

9月27日、市民会館にて西脇順三郎生誕120年記念講演会に要約筆記活動。 その後、わかとち楽校の内山節先生の「里の思想・まちの思想」講話を聴講。

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内山先生の講話の冒頭に、社会の捉え方がヨーロッパでは「生きている人間だけが構成員」、日本では「自然、人間(生者・死者)が社会の構成員」という社会観を説明されましたが、今日の御嶽山の噴火、社会生活に大きく自然が立ちはだからざるを得ないのが日本の特徴なんだなと感じさせられます。自然と真摯に向き合う中での政策決定が改めて基本だと実感させられます。

また、講話の中でも、納得のキーワードが続々。 自分たちが持続できるビジネス。誰も傷つかない経済。地域社会の中に、いろんなコミュニティーがある。1つだけの組織体に皆が結集しているのが共同体ではない、大小・濃淡・新旧等の多層のコミュニティーが多様にあることが共同体の姿。地域経済の中に市場経済に依存しない経済がある。

そして、人間関係の中に「いのち」があるという内山先生のお話には、平野啓一さんの分人主義や三好春樹さんの関係障害論にもつながる話。 今の時代の「自尊心の肥大化と自己肯定感の低さ」の息苦しさを突破する思想ですね。

内山先生の「伝統回帰」は、言葉だけだと復古主義的なんですが、コミュニティの創造を目指す様々な動きの中で、企業から離脱する人々、ソーシャルビジネスやエシカルビジネスやコミュニティビジネスなど、新しい動きを見せる人々がいる現状で、学びながら作り直す農山村的社会が未来のヒントであるとする、とっても革新的な思想。

内田樹さんが、9月17日にツイッターで、『内山節『自然と人間の哲学』読了。「商品経済以前の社会」への憧憬を隠さない著者の「ふっきれぶり」に感動しました。内山さんがこれを書いたのが30年前。さきほど藻谷さんからうかがったのは、商品経済以前の山村生活に果敢に入り込んでゆく若者たちの話でした。その符合にびっくり。』とつぶやかれているんですが、12月5日(金曜日)午後7時~「里山資本主義」と題して、藻谷浩介さんと内山節さんが小千谷市民会館で対談するという贅沢。

会場からの質問で「教育」、「高齢化社会」についても、話題が及び、今の教育の中では、卒業後の学びがない、自然に身につく技術・技がない社会の中では、高齢者は「宝」ではなくなるというお話にも、使い捨て、誰でもできる、かえがある、スペアがある雇用、労働では、人が大切にされない、地獄のような人件費削減のスパイラル、どこまで他国の人件費と競争させられるのか的な日本の現状に納得。 確かに農山村的社会では、経験値が宝ですもん。

新たな価値づくり、どういう社会を目指すのか、豊かさとは何か、考えさせられた一日でした。

市庁舎耐震化工事説明会

9月 26th, 2014 by hasegawa

すっかり秋ですね。
9月17日の一般質問については、各項目について解説した文章をまた掲載していきます。
9月17日は一般質問の後、議会に2回目の市庁舎耐震化工事説明会。
新庁舎を建設するよりも少ない予算で、現庁舎の耐震化(しかも業務を続けながら)を行うとのことで工事も大詰めですが、当初よりも大幅な契約金額の変更増(これで3回目)。
どうして当初の見積もりで計画できなかったのか、議員から多くの意見や疑問が相次ぎました。
人件費や資材の高騰ではなく、計画外(想定外)の工事追加などとの当局の説明ですが、綿密な見積もりや工事計画が必須だと思います。

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6月定例会最終日

6月 27th, 2014 by hasegawa

6月定例会最終日。

「手話言語法」制定を求める意見書と30人以下学級実現、義務教育費国庫負担制度2分の1復元に係る意見書の提出を可決。

どの意見書も賛成の立場でしたので、可決され、よかったです。

関係者の皆さんの努力です。

写真は、本日夕方の小千谷市ろう協会長から小千谷市長への要望書提出の様子です。

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残念ながら、集団的自衛権をめぐる憲法解釈に関する意見書の提出は不採択。

私も含めた議員2人が行使容認に反対する意見書に賛成討論を行いましたが、不採択。行使容認を賛成する反対討論は一人もなしでした。

委員会では質疑はありましたが、行使を容認する反対討論はなし、本会議でも行使を容認する反対討論はなし。 討論がないままでしたので、議論は深まらない。

賛成の意思表示を討論で表明すれば議員名もその意見も議事録に掲載されるのですが、その意思表示をしない。

すごく曖昧な中で、歴代内閣が現憲法での行使を否定してきた集団的自衛権は、内閣解釈で変更されていってしまうのか。

日本の集団的自衛権行使容認は、非常に大きな歴史的転換です。

しっかりと国会や国民が議論を深める(地方議会も)べきです。

夢は牛のお医者さん

6月 19th, 2014 by hasegawa

いよいよ、「夢は牛のお医者さん」、おぢやで上映です!
6月20日(金)は夜7時から。6月21日(土)は10時からと15時40分から。

会場は、小千谷市市民会館。上映時間は86分。
一般1,000円、学生700円、中高生以下500円。
当日、受付でお支払いです。
とっても、感動する映画です!是非!

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6月議会始まりました

6月 11th, 2014 by hasegawa

6月10日より、2014年度 第2回定例市議会(6月議会)始まりました。
フェイスブックの投稿が続いていて、ブログの掲載に間が空いてしまいました。フェイスブックの方も、是非、覗いてみてくださいね。(友達申請もよろしくお願いします。)

https://www.facebook.com/profile.php?id=100005361164587

6月11日(水)連合審査会(総務文教委員会・民生産業委員会)で一般会計補正予算(第1号)の審議。
6月12日(木)総務文教委員会で、議案2件と請願2件(30人以下学級実現、義務教育費国庫負担制度2分の1復元に係わる意見書の提出を求める請願・集団的自衛権をめぐる憲法解釈に関する意見書の提出を求める請願)が審議。
6月13日(金)民生産業委員会で、請願1件(「手話言語法」制定を求める意見書の提出を求める請願)を審議。
※11日から13日の連合・総文・民生は、9時30分から市役所4階大会議室で行われます。傍聴可能ですので、是非、お越し下さい。
※一般質問は、日程や質問順が12日に抽選になりますので、またお知らせします。

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ペコロスの母に会いに行く

3月 24th, 2014 by hasegawa

「魚沼映画の専門店」さん主管の上映会・魚沼市小出郷文化にて「ペコロスの母に会いにいく」(森崎東監督)を先日、鑑賞しました!

良い映画でした。

長崎を舞台に、主人公ゆういちに特殊メイクの岩松了(長崎県出身!)、赤木春恵がお母ちゃん(若い頃を原田貴和子)、亡くなったお父ちゃんを加瀬亮が演じています。

撮影当時89歳の赤木春恵さん(現在は90歳)はもちろんのこと、キャストの皆さん一人ひとりが素晴らしく、特に岩松了さんすごかった!

長崎の街の「酒屋さんの店の奥にある立飲み屋さん」や「ライブの出来る喫茶店やバー」にもわくわく。(もちろん、長崎の街の住宅街(急斜面の坂・小路)の点在する空き地(草地)等も風景として映画には映し出されています。)

笑って、泣いて、良い映画だなとしみじみ。

認知症のお母ちゃんは時系列が混乱することもあり、でも現在とその若いころのシーン、親友(原田知世)・妹・夫とのやりとり(息子ゆういちからの回顧も含む)があってこそ、そうなんだ、80代、90代まで生きてきた、そのお母ちゃんの存在そのものが愛おしいんだと・・・。

介護をめぐる葛藤も笑いというか哀愁に包みつつも、そのやはり、かけがえのない日常を描いています。

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3月22日

3月 22nd, 2014 by hasegawa

3月22日西保育園卒園式、小千谷要約筆記サークル2013年度総会、城川地域連絡協議会発足十周年式典・懇親会に出席。
地域の課題、福祉の課題など、色々とお話を伺えました。

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