総合新病院説明会

9月30日10時より総合新病院説明会が市議会議員に対して行われました。

これまでの市とのやりとりで、「新病院に関して市は金は出しますが、運営主体は厚生連なので、市立病院とは違って市がすべて関与して市民・議会に説明することは出来ません。(えっ?市民の税金を使うのに?)、勿論、要望はちゃんと出していますが、その説明は出来ません。なぜかって、経営主体は厚生連なので。」という堂々めぐりの現状です。

新病院は小千谷市民にとって本当に大切な病院です。全国的に医療の現状が厳しい中で当市にはしっかりとした責任があります。良い病院をどう確保するのか、市民とともに考えて、皆で支援していかなければなりません。

説明会後、午後から記者発表、10月10日号の小千谷市報に内容が掲載されます。(9月25日号の市報では、10月12日(日)健康福祉まつりで、新病院コーナーにおいて模型やイメージ図、概要パネル展示がされるとの告知が出ています。)⇒既に決まっているということですかね。説明会の内容は、3月13日に議員に行われた説明と変わらず、21診療科、300床、設計、敷地面積等といった事業概要です。

9月定例会の一般質問は、今任期をもって11月で引退を表明している谷井市長への最後の一般質問の機会なので、市長公約について質問し、もちろん、新病院についても質問しました。

9月17日(水)時点での答弁発言です。

一点目、病院の拡充、整備の推進を公約としていた谷井市政、新病院の開院が基本構想通り、21診療科、ベッド数約300床で平成28年10月に開院、スタートできるのか、お考えをお聞かせください。

(答弁)用地買収と諸手続きが終わり、この秋中に着工される見通し。計画通り。

二点目、新潟県は、県内病院の医師の数を毎年立ち入り検査して、数値化していますが、その数を見ますと、小千谷総合病院は、平成24年に、常勤医師が15人いた状態から、平成25年には9人と、6人も減り、非常勤医師は、6人増え38人となりましたが、必要な医師の数、18人のうち、常勤換算した数は15人と、不足医師の数は2,57人。厚生連魚沼病院は、平成24年は、必要医師の数15人中、常勤7人、非常勤45人。常勤換算12人の中、不足医師の数は2.67人と、両病院とも、常勤医師の少なさ、非常勤医師の多さ、また、常勤換算数の少なさと、数値をみても、かなりの医師の数が不足していることが明らかですが、JA新潟厚生連理事会とは、医師確保や医療従事者確保について率直に意見交換が出来ているのか、お聞かせ下さい。

(答弁)連携を図りながら、大学医学部を訪問するなどの活動をしている。率直に意見交換出来ている。

三点目として、本年3月31日の建設通信新聞では、JA新潟厚生連の2014年度事業計画発表を受け、当市の新病院の総事業費は、土地購入費も含めて100億円が見込まれていると報道しました。公設民営ではありますが、同じく厚生連運営の水原郷病院は、250床の病院建設の総事業費が60億から75億へ、現在では100億と大きく当初の見込みから増額しています。当市の「有形の支援」をどのように考え、人件費、建築資材の高騰など、今後、増額の影響を受けないか、お聞かせ下さい。

(答弁)金銭的な支援を含めた支援が必要。具体的な金額や支援の時期は今後、議員の皆さんと協議をお願いしたい。

四点目として、両病院の統合にかかわる話し合いはどのように行われているのか。統合病院協議会、運営委員会は機能しているのか。病院統合支援室が市役所庁舎内から、農業管理センターに移動しましたが、新たに移転で何が強化されるのか、お聞かせ下さい。

(答弁)機能している。支援室は、今の本庁会議室では狭く、広い農業管理センターへ移動した。

再質問

◆基本構想通りに推移しているとの市長答弁ですが今秋着工との説明ですが今まさに秋ですが、具体的に何月何日に着工するのか、また有形の支援の中身をいつ市民に議会に示して頂けるのか。⇒(答弁)厚生連の方で設計している。具体的日時は聞いていない。この秋ということしか聞いていない。まだ設計なので、金額が出ていないので、金額出てから市の有形支援の額も出てくる。

◆秋は11月までですよね。11月までですか?⇒(答弁)11月までが秋。11月までに着工だと思う。具体的に聞いていない。

◆例えば、水原郷病院では、厚生連が提出した事業計画書を市の広報誌や説明会等でしっかりと市民に説明してきた経緯があります。今後、当市でも11月には事業計画書を市民に提示できるのですね。事業計画書の提示は、いつになるんですか。

⇒(答弁)これは小千谷市立病院であれば、市民の皆さんにちゃんとした契約をお伝えしなければいけませんが、決して責任逃れではないですが、経営主体はあくまでも厚生連だということで計画も厚生連が主体とご理解いただきたい。

◆市は有形支援するわけですし、厚生連が運営している水原郷病院でも基本構想以外に、開院して運営してどのような病院として今後機能させていくのかという事業計画書をきちんと提示しています。小千谷市の場合も水原郷病院と同じく厚生連が運営主体になるわけですから、事業計画書、どのように厚生連が新病院を運営していくのか、きちんと提示してもらいたいですし、しっかりと首長が厚生連本部、理事会にも協議いただきたいがどうか?

⇒(答弁)予定よりも遅れてしまった計画を出来るだけ早く進めなくてはいけないと希望している。厚生連さんの計画が明らかになった時点で遅滞なく市民の皆さんに提示したい。今はその段階にないということです。

◆県の地域医療再生計画にも、第5次地域保健医療計画にも、なかなか「小千谷」の文字がない中で、両病院の現在の医師の数を見てもまた統合決定後も、明らかに更に不足している。こうした中で、どうして「小千谷」だけ医師が確保できるのか、看護師が確保できるのか。どこの市町村も苦慮していています。市長は出来ると答弁されましたが、なぜ「小千谷」だけ確保できるのか?言えないけれど、特別なことをしていると、特別な努力をしているということですか。

⇒(答弁)統合の出だしが医師不足からです。統合して確保した方がより効率的だということからスタートした話。関与して初めてわかったが、医師確保は我々が知らない難しい問題がある。厚生連さんの考えのもとに、行政側が動かなければならない、勝手には動けない。厚生連の医師確保の要望があれば、すべて対応する心構えではある。

◆事業計画書がしっかりと議員、市民に説明いただかないと、検証のしようがない。水原郷病院では、開院時の事業計画書にそって、開院後の状況について検証が行われている。統合病院協議会、運営委員会、検討委員会もしっかりと機能しているとの答弁だが、それぞれ、現在、月何回ペースで開催されているか等、具体的なお話は今後担当部署にも聞いていきます。

資料は、県が毎年調査している医師数の小千谷病院、魚沼病院の数値です。医師数(県調査)

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