ふくしで村づくり
先日、「ふくしで村づくりフォーラムINせきかわ」に。
冒頭に、くるりの「奇跡」に載せての関川村の映像やフォーラムの趣旨説明があり、もう、ぐっとくるものが…。
秋田県藤里町社協の菊池まゆみさんの「誰もが役割を持てる地域づくり~大胆なチャレンジを~」講演、その後のシンポジウムと、心に響くものがズバズバと。
関川村では、地域福祉(活動)計画を作る中で、策定委員会やワーキングチームや地区懇談会の開催など、丁寧な過程を経て来たことが感じられ、
敬和学園大学や地域振興局、県社協との連携もある中で、「ぼくらは(わたしたちは)ふくしで創る むらの未来を」を合言葉にしていくある種の決意表明でもあったフォーラム。
趣旨が明確なので、フォーラムの内容もしっかりと目的と手段に添ったもので、アリバイフォーラムではない熱気を感じられるものでした。
「民主主義は止まらない」ならぬ、「藤里方式は止まらない」という「町民すべてが生涯現役を目指せるシステムづくり」の菊池さんのお話、先月の十日町市での講演会参加できなかったので、聴けてよかった!
合併しなかった、人口3,602人、高齢化率約43%(秋田県で2番目)の藤里町で、レッテルや対象者をしぼると支援が必要な人に届かない(一人暮らしのおばあちゃん、近所と仲良く幸せに暮らしている→行方不明だった息子が帰ってきて2人暮らし、酒飲んで、母親の年金頼って暴れる→一人暮らしでは支援対象だったのが、二人暮らしだから対象に外れる等)ジレンマの中で、
「福祉でまちづくり」を合言葉にトータルケアを推進(365日生まれてから死ぬまでが支援される側ではない。誰もが支援する側にもなれる、まちづくりに参加出来る。)していく中で、
「こみっと」支援事業(ひきこもりや生活困難者への支援)を起こし、「町民すべてが生涯現役を目指すシステムづくり」へと変化し続けていること。
高齢者は「ひきこもり」が理解できない。まじめに一生懸命が通用した時代の人だから。
しかし、若者は、就職できない自分、一度、レールを外れた自分はどう近所に思われるか、当事者の気持ちが分かる。
対象者をどう調べたんですかとよく聞かれるが、簡単だった。
若い人に聞いた。同級会の幹事をやるような人。藤里町では、役場・JA・社協の職員は、自分は運よく就職できたから、でも就職できなかったら…と、待ってましたとばかりに、俺の名前出していいからと、頼むと「こみっと」に誘いたい人を紹介してくれた。
ひきこもりの人を説得し、引っ張り出すのではない、当事者の求めているのは、なによりも、「情報提供」。求職者支援事業に何よりも需要があった。
等など。
多くの参加者に、勇気とやる気をもたらすフォーラムでした。




敬和学園大学の学生さんも大勢参加されていました。

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