減反とTPP
減反見直しとTPPへの県内首長アンケート結果が新潟日報に掲載され、反響を呼んでいます。
賛成と表明できる首長は余程明るい見通し(無邪気すぎる見通し)をお持ちなんだろうなと推測してしまいます。(今の農業政策には勿論大いに問題はありますが、嵐の前には若葉は育ちません。)
泉田知事がよく言及する三世代が食べていける農業。地域の農産物にどう付加価値をつけるのか。6次産業化。地域活性化・集落活性化。地域保全・環境保全。
超少子高齢社会日本、とりわけ、新潟県におけるその未来は、農業とは切り離せません。
色々思うところがある中で、8月に魚沼市水沢地区を視察させていただきました。
雑排水の入らない、山間地の沢水(湧水)だけで生産する沢田米の取り組みをされている水沢地
区にて、生産組合の今井さん、坂西さんから、沢田米の取り組みについてお話を伺い、湧
水の出る圃場も、実際に見学させていただきました。
素晴らしい棚田。生産組合の今井さん、坂西さん(津南町議の桑原さん)。
湧水(波紋が分かりますか?) 豊富な湧水量 収穫が待たれる水田
また、同じ魚沼市にある「魚沼園芸ものずき村」にて村長の仲丸さんや助役の酒井さんから「減
反」の手打ちそばをいただきながら、楽しい・元気が出るお話を伺いました。
笑顔が素敵な仲丸村長。 手打ちそば店「減反」 美味しかった手打ちそば!
真剣な眼差しの酒井助役 魚沼いち押しの「みゆきなす」 地場産野菜の直売
店内には、ふれあいの出来るお茶のみ場所も。カボチャの煮物やスイカなど美味しかった!
水沢地区でもものずき村でも、設立やこれまでの経過や積み重ねについても具体的に説明してい
ただいた中で、超少子高齢社会の中で、地域の活性化のため、戦略的に農業や環境をブランド化
していく、差別化していく取り組みの工夫に、感銘を受けました。
やはり、要(カナメ)は、地域への情熱を土台とした戦略、冷静な目。
詳しく記述はできませんが、ぶれない軸を持ちつつ、こうでなくてはと思いこむのではなく、状況に柔軟に対応していく、状況によっては方向性を変えていくことも辞さない、その感覚。
改めて目からウロコでした。
豊かな新潟県の自然は、農業の風景でもあります。
掲載した写真でもにじみ出るこの「豊かさ」。
それが、どう次世代へと持続する営みにつなげていくのか。
若葉を育てるには、嵐に屈せられないと思います。
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