JR東日本との共生策事業
JR東日本との共生策、市より報道発表されました。『市民の家改築を伴う小千谷水力発電記念館の設置』。
そもそもは、JR東日本の信濃川大量不正取水事件が発端の共生事業です。
事件や信濃川発電所工事に伴う様々な歴史的経過、地域性をきちんと反映し、大企業との交渉にあたってほしい。
一般質問でも取り上げてきましたが、ハード面だけでなく、信濃川とともにある小千谷の過去・未来を踏まえ、きちんと市民の声を届けていきたい。
水力発電所工事に伴っては、昭和25年9月の落盤事故(小千谷発電所の隧道工事により40数名が落盤事故で死亡)をはじめ、第4期工事までに、150余名もの犠牲がありました。
また、信濃川不正取水に関しては、魚野川の合流点までが、減水被害を受けました。小千谷でいえば、真人・岩沢・川井・坪野・細島地域などです。また、真人地域・池が原地域には、住宅地に信濃川発電所の隧道トンネルが通っています。今までも、たびたび、陥没や地下水の減少等、南部・山辺地域は被害をこうむっています。
不正取水だけでなく、施設がある限り、影響は続きます。また河川敷もアカシアなどの雑木が生い茂り、荒れ放題、洪水時に被害が懸念されます。
こうした歴史を踏まえれば、南部の河川敷の整備や南部・山辺の活性化に共生策事業や環境うるおい基金(※環境うるおい基金とは、JR東日本より過去(不正取水)のお詫びとして、小千谷市が設置した「 小千谷市環境うるおい基金」にJR東日本より20億円が寄附されたものを原資として、信濃川の環境整備等に使用するもの。)を使用することにもう少し積極的な支援の考え方があってもいいのではないでしょうか。
真人では、昔は「やな」が2つもあり、鮭の遡上があり、南部地域でも、多くの渡し船があるなど、南部・山辺地域は、信濃川と密接に生活がつながってきた歴史があります。その中で、信濃川水力発電の取水により、荒れた信濃川中流域を取り戻す闘いが、十日町・小千谷でも、流域住民の方たちの尽力があって行われ、こうした努力が、不正取水の発覚、JR東日本との共生策に結実したのではないでしょうか。
こうした歴史を踏まえた「信濃川とともに歩む小千谷」を創造すべきと思います。
これまで、 一般質問でも取り上げてきましたが、ハード面だけでなく、信濃川とともにある小千谷の過去・未来を踏まえ、きちんと市民の声を届けていきたい。
2012年9月22日ブログ 「信濃川と環境うるおい基金とJR東日本」
2013年3月20日ブログ 十日町市の場合
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