参議院議員選挙

7月21日投票の参議院議員選挙。

小千谷市投票率は、64.57%でした。(比例代表は、64.58%)

あまり低いと思われない方もいるかもしれませんが、有権者数31,695人の中で、棄権された方が11,227人。3人に1人は棄権されたということは大きな課題です。

6年前の参議院選挙の小千谷市の投票率は70.47%。3年前の参議院選挙が68.21%です。年々、減少しています。

若者の投票率の向上のため、若者割や選挙フェス等、いろいろな取り組みが現れてきていますが、「権利を楽しむ」という言葉もキーワードになるのではと思います。 小千谷でも、そのような取り組み、広げていきたい。

また「成年後見制度」に関して公職選挙法が改正され、今回の参議院選挙から後見人がいる人も投票できることになりました。あるいは、超高齢社会の中で、投票に行きたくても行けない高齢者の方たちがいるかもしれない。見落とされている壁・バリアはないのか、検証することも必要かもしれません。

人間は、自分が疎外されている場所からは、遠ざかります。期待しても裏切られることもある。低投票率に現れる政治への不信感の現実、乖離、せつないです。

私自身、大いに反省した日曜日でした。声を繋げたい。

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最後に、新潟日報(7月20日朝刊31面)に掲載された小正裕佳子さん(元NHKアナウンサー)のオピニオンコラム『風の案内人』の記事を引用します。

将来のことを考える際、現在の政治がいかに目先のことしか議論していないか実感します。社会保障を例に挙げると、現在の人口では20歳から64歳の現役世代2.4人が1人の高齢者を支えていますが、私が67歳になる2050年には、現役世代1人で1人の高齢者を支える事になると試算されています。順調に年金が支給されるとも思えず、大企業でも生涯安泰という空気はなく、私たちを守り続ける確かな制度はありません。

先送りにしている問題は他にもあります。最終処分場の決まっていない核廃棄物は、原発再稼働を推進した場合、行き場がなくなるでしょう。福島第1原発事故による大量の除染廃棄物も日々何千、何万トンと排出され地域に借置きされていきます。中間貯蔵施設は形すらも見えていません。

現政権の経済再策は、一部の企業には利益に結びついたかもしれませんが、5月23日の日経平均株価の大幅下落後、3週間で時価総額が約80兆円分失われました。また、日銀は4月の金融緩和策の決定以降、年間50兆円規模で国債を買い支える方針ですが、この大量の国債は将来的にどうなるのでしょうか。

大きな流れに身を任せていれば恩恵を得られるような時代ではありません。必要なのは、痛みを共有し、無駄をなくし、この国で生活し続けるための確かな基盤をつくることだと思います。

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