南魚沼市立総合支援学校視察

本年4月に開校した南魚沼市立総合支援学校へ。

市内すべてがキャンパスとの構想や「だんぼの部屋」の設置など、意欲的な、また夢のある取り組みを視察させていただきました。

来年4月開校予定の小千谷市立の特別支援学校。施設面を比較すると残念ながら、見劣りがする現状ではありますが、更なる障がい児教育の拡充のため、頑張ります。

以下は視察の私見です。是非、ご指摘・ご意見下さい。

※南魚沼市職業訓練共同施設を転用

(最初は、閉校する小学校を利用して設置する予定が、企業が小学校跡施設に入ってしまい、職業訓練共同施設を利用することに。その際が、一番保護者との関係が最悪だった。不信感を持たれてしまった。そこから、保護者・学校・市が素晴らしい学校にしようと夢を語り合っていく中で、検討していく中で、連携していく中で、一致団結できた。良い関係が築けるようになった。)

※おおよそ6億円強の費用。(体育館や一部の教室棟を新築。職業訓練共同施設を改修。)

※体育館棟には、マカロン(一時預かり施設)を設置。

社会福祉法人南魚沼福祉会の障害者支援施設の「まきはたの里」が経営。長期休暇の場合は、体育館棟のマカロンを使用せず、まきはたの里(塩沢滝谷)の施設を使用する。

マカロンの意味は、早朝や放課後など、学校の時間をマカロンのようにサンドする施設という意味。

※教職員は、県費 36名、市費 4名の40名。

※教育の特色

●市内全てがキャンパス

●ITを活用したコミュニケーション

●物づくりとサービスの2本立ての作業学習

→市内全てをキャンパスと考え、校外活動も行う。

○職業訓練施設(サンテック)を使用して、高3の女子生徒がヘルパーの資格を取れる講座(ヘルパー2級講習)を受講している。

○桐鈴会の鈴カフェを利用したり、特殊浴槽を利用したりしたい。

○お六饅頭の会社とコラボしたお菓子作りや塩沢紬を利用し校舎内の中古ソファーにパッチワークカバーをかける等の授業内容など、職員も夢を膨らませている。

※校内のトイレ掃除等は、こぶし工房に委託。(シルバー人材の方が安いが、卒業生の就労確保や働いている卒業生の姿を通じて在校生の意識を高める目的のため)

※調理実習室など地域に開放。早速、食推の方の講習も行われている。

※公共交通を使用した通学は、現在電車が1名。

※「だんぼの部屋」(ゾウの耳を意味)を設置。

→中学校はこころの相談室、小学校はだんぼの部屋。「困り感」のある保護者が集まって、話をしたり、相談にのったり出来る部屋。困り感のある保護者の方は、なかなか講演会などに来られない、孤立化を防ぐため。市内の小学校のうち、大規模校4校と支援学校に設けたが、ゆくゆくは、全小学校に設けたい。

★「困り感」とは、 「あることをいやだと感じ、なんとかしたいと思うが、 そのことをうまく処理できず、どうしたらいいかわからない状態になる」とのことのようです 。

※昨日、県の教育長からも視察があった。教育長の強調していた「個に合わせた教育」を行いたい。

※地域の人に助けてもらって一緒に教育を行う。(地域の人、社会人に学校に入って来てもらう。)

※市内の支援学級との連携→もちろん、センター機能を果たしていく。南魚沼市教育振興会を通じたり、月一回の研修会を開催したりして、教職員への啓発・研修に努める。

   

  

  

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