講演会「認知症地域連携のために」住み慣れた地域で安心して暮らしていくためには
3月16日 浦佐のコミュニティーホールさわらびの講演会に。
こだまクリニック院長 木之下徹氏の「認知症の人と向き合う」
ゆきぐに大和病院院長宮永和夫氏の「認知症地域連携パスの解説」
医療と福祉の連携を促進し、ご本人、ご家族にとっても分かりやすく、心強い「あんしん手帳(地域連携パス)」が、小千谷市・魚沼市・十日町市・津南町・南魚沼市・湯沢町で手に入れることができます。(6月からに、なりそうとのこと。)
ゆきぐに大和町認知症疾患医療センターの皆さんのご尽力に感謝です。
また、宮永先生もおっしゃられていたように、この手帳で完全というわけではなく、皆さんの声を聞きながら改良していくとのこと。
なかなか当事者にならないと理解されにくいことかもしれませんが、誰もが通る道、また家族が通る道かもしれません。
木之下先生が「お福の会宣言」として紹介されていたことば、大きく頷きました!
「お福の会宣言」
人は、人として生まれ、人として死ぬ。
そして、その過程で誰もが認知症という病に遭遇する可能性をもっている。
かつて、認知症をもつ人は、「人格が崩壊する」「こころが失われる」と恐れられた時代があった。だが、今や私たちは知っている。認知症になっても自分は自分であり続けることを。
月が欠けているように見えても、月が丸いことに変わらないのと同じである。
自分が認知症になっても、家族の一員、社会の一員として、友人として、権利と義務を有する国民の一人として、生活を続け、人生を全うしたい。
同じように、家族や友人が認知症になっても、ともに人生の旅路を歩み続けたい。
「お福の会」は、そういう思いをもつ市民が、本人や家族、医療、介護、行政、その他の立場を超えて集う場である。
認知症をもつ人が生活の主体者として人生を全うできるように、私たちは力を尽くしたい。
木之下先生のお話は、下記の研究会報告書で見る事ができますよ。
講演で、感銘を受けた木之下先生の言葉。
「スティグマは常識の顔をしている。」気づけば、誰でもわかるのに気付きづらい。
スティグマ=粗雑な理解にもとづく社会的排除
アンチスティグマ=精緻な理解にもとづく社会的包摂
精緻な理解を促すものは、以下の3点。
①当事者の発信 ②ともに探り続ける事 ③常に粗雑な理解に戻る危険性があることを認識すること
コメントを残す