環境うるおい基金とJR東日本信濃川発電所の水利権更新

「環境うるおい基金とJR東日本信濃川発電所の水利権更新」 3月定例会の一般質問でとりあげた項目です。

3月 17日の新潟日報朝刊で、「JR東 信濃川水問題 決着を前に」と特集されていましたね。

2010年6月、JR東日本が水利権を再び許可されるにあたり、毎秒40トン以上の放流と5年間の試験放流を行うことが義務付けられました。 そして、現在、この5年後の許可の更新が、2015年6月末と、迫っており、許可の更新については試験放流の調査検証の結果を踏まえて申請するものとされていて、大変重要な局面を迎えている今、この時だからこそ、一般質問でとりあげた項目でした。

「水(流量)の保障」と「河川環境の維持・保全」は表裏一体。 宮中取水ダム試験放流検証委員会で「水温28度以下」がなぜ問題とされるのか、十日町市で行われようとしている小学5年生のラフティング体験やアクティブシニア層へのラフティング体験や水辺環境教育の推進は、何を意味するのか。

河川環境が維持・保全できる水(流量)を信濃川に保障してくれということ。

小千谷における「信濃川」とは、世界的詩人、西脇順三郎先生の作詞による小千谷中学校校歌でも、「ここに集まる人々は 信濃川波間にうつるあげ雲雀」とうたわれ、また、小千谷小学校校歌でも、「信濃の流れさわやかに 心をみがく若き日よ おどるは銀の魚(うお)のむれ」、とうたわれるなど、河岸段丘の形成などの地理的影響、また水運・交通の要所として栄えた歴史をみても、景観や歴史、文化、市民一人一人の心象にも大きな影響を及ぼしてきました。

小千谷人にとっての信濃川をどう捉えていくのか。 過去から未来へと信濃川をめぐる歴史・文化・環境をどう、つなげていくのか。

河川教育や緑の少年団・こどもエコクラブ、自然保護団体や環境NPO法人への支援など、当市としても取り組むべきではないか。「小千谷市環境基本計画」でも地域における環境活動とパートナーシップの推進を進めるとうたっているがと訴えました。

一般質問をおえて、「川の記憶」が本当に小千谷では急速に消えてしまったんだとの思いを強くした感。 この問題への市長はじめ当局の考え、視点は、あまりないんだなとの感。

「水が消えた大河で」を記した朝日新聞の記者は、その中で、信濃川取水問題にかかわる十日町市の歴代市長(諸里正典氏、本田欣二郎氏、田口直人氏、関口芳史氏)を、大変的確に描写していますが、小千谷はどう描写される存在かなと思いをはせてみたり・・・・。

川の記憶の掘り起こしや水環境教育の基盤づくり、頑張ろうと決意を新たです。

resize24040

resize24041

resize24034

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です