ドキュメンタリー映画『100年の谺(こだま)~大逆事件は生きている~』

2012年キネマ旬報ベスト・テン 文化映画部門第5位!『100年の谺(こだま)~大逆事件は生きている~』

ドキュメンタリー映画「100年の谺 大逆事件は生きている」公式サイト

http://taigyaku-movie.net/

3月17日(日)、ポレポレ東中野で上映中のドキュメンタリー映画『100年の谺(こだま)~大逆事件は生きている~』を鑑賞。(ポレポレ東中野では、4月5日まで、連日10:30~(1日1回)上映中です。)

大学時代の友人が、携わっている映画。エンディングクレジットに演出補として、彼女の名前が出ていて、すごいな~と感動しました。

映画、本当に、強く訴えるものがあり、感動しました。100年前のこだまを私は、しっかりと聞きとれているだろうか。

小千谷は、大逆事件で犠牲になった内山愚童の出身地です。火葬場についた内山愚童の棺を、兄の姿をひとめ見たいと、弟がたたき割ったという逸話。本当に、胸がつまります。

「人権が脅かされる社会を見過ごすことが、更なる厄災を社会に、もたらす。」という実感は、大逆事件後の日本がたどった歴史が証明しています。

100年のこだま、しっかりと私は受け取って、歩んでいきたい。

 

大逆事件を受けて・・・・

石川啄木「もう日本は駄目だ。」

徳富蘆花「謀叛論」一高(現在の東大)で行った講演

「大逆事件の審判中當路の大臣は一人も唯の一度も傍聽に來なかったのであるー死の判決で國民を嚇(おど)して、十二名の恩赦で一寸機嫌を取って、餘の十二名は殆ど不意打の死刑ー否死刑ではない、暗殺ー暗殺である。・・・謀反人を恐れてはならぬ。自ら謀反人となるを恐れてはならぬ。新しいものは常に謀叛である・・繰り返していう。諸君、われわれは生きねばならぬ。生きるために常に謀反しなければならぬ。自己に対して、また周囲に対して。 諸君、幸徳君らは乱臣賊子として絞台の露と消えた。その行動について不満があるとしても、誰か志士としてその動機を疑いうる。西郷も逆賊であった。しかし今日となってみれば、逆賊でないこと西郷のごとき者があるか。幸徳等も誤って乱臣賊子となった。しかし百年の公論は必ずその事を惜しんでその志を悲しむであろう。 要するに人格の問題である。諸君、われわれは人格を研くことを怠ってはならぬ。」と、政府を徹底的に非難し、一高生(東大生)に自覚を促した。

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