危惧していた三洋半導体の雇用調整が!

2月6日、7日と新聞やテレビでも報道がありましたが、三洋半導体の雇用調整が明らかになりました。

昨年6月の雇用調整以後も、様々な話が巷で噂されており、私自身、昨年から従業員の方やハローワーク、市商工観光課、市長へも話を聞いてきました。

話を聞く中で一層の危機感から、12月定例会でも市長に一般質問で以下のことを訴えました。(12月20日の長谷川ありブログに掲載済。6月定例会でも質問しています。)

(長谷川あり)四点目として、本年6月に大量の希望退職を募ったオンセミコンダクター社(旧三洋)について、小千谷・長岡地域緊急雇用対策本部も設置されていますが、その後の再就職状況も含めた現状を伺います。対策本部設置以外の更なる当市の支援策はとられないのでしょうか。また工場集約に伴う小千谷工場への人員集約の現在の状況をお聞かせ下さい。

→(市長答弁)三洋半導体製造株式会社を6月末で退職した方でハローワーク小千谷へ求職登録をされた方は、11月末現在において86名、うち44名が再就職し、このほか十数名の方が現在職業訓練を受けている。これらは、小千谷・長岡地域緊急雇用対策本部で協議された成果であると認識している。10月29日には、長岡・小千谷合同就職面接会を行った。また三洋半導体製造会社から再就職支援に係る事業の委託を受けた会社では個別相談・求人開発を積極的に展開されていると聞いている。市としては、雇用安定協議会や緊急雇用対策本部の一員としてそれらの活動に積極的にかかわっていきたい。人員集約の状況については、平成22年の三洋グループがオンセミコンダクター社グループ傘下へ移る際には国内工場の集約による小千谷工場への400人規模の増員という内容を聞いていた。しかし、景況の情勢変化により、希望退職を募らざるを得ない状況になった。ライン増設予定が変更になったが、岐阜・群馬などの国内工場の統合は予定通り、また6月に希望退職の要件が加わり、総合的に小千谷工場においては11月時点は約1千人の従業員体制であると聞いている。今後とも電子産業における景況見通しは厳しいものと認識しているので、緊密に連携をとり動向を注視していきたい。

(ありの考え)三洋の希望退職で、再就職出来た方、半数です。それで市長は「対策本部の成果である」と満足なんでしょうか。その認識はいかがなものか。訓練者がいるということですが、その状況も訓練に入って、就職を先延ばしにしている状態と言えなくもなく、厳しい状況です。景況感の悪化が、一時期ならいいですが、来年春、またそれ以降と、大丈夫か、危惧は続くわけです。(株)オンセミコンダクターと「緊密に連携をとり動向を注視していく」姿勢が本当なのか心配です。また、前回の市長選での現市長陣営の発言や公約と大いにずれが生じてきている現状を危惧します

6月から続く大量の雇用調整に泉田知事も、6月に設置された「小千谷・長岡地域緊急雇用対策本部」でさらに支援策を検討していくとのこと。

しかし、再就職のあっせん等の支援といっても、一般質問で市長が答弁されているように、合同就職説明会を開催するぐらいであり、また、「小千谷・長岡地域緊急雇用対策本部」はあくまでも県の意向で設置されたものであり、市から要請したものではなく、市としての熱意や危機感がまったく感じられません。(2012年6月25日・6月27日の長谷川ありブログ)

「昨年6月の退職に比べ、条件は悪くなっている。」、「昨年から職員の面接は続いているが、圧迫面接だという声もある。」「6月に引き続いて、一年もたたないうちにすぐ(希望退職を募集)。将来がとても不安だ。」との話も聞いております。

働き盛りの同世代や先輩世代が、希望退職に追い込まれています。「この時代(半導体不振)だからしょうがない。」「民間企業だからしょうがない。」「会社がつぶれるわけにはいかないからしょうがない。」「不満や不安はあるが、会社も会社で生き残る瀬戸際だから、自分たちが何をいってもしょうがない。」というあきらめ。

働き盛りの世代の雇用が大量に切り捨てられる現状、また大量のガス・水道を使用している大口契約企業としての三洋の存在感を市はどう考えるのか。(昨年、某民間会社の自己破産確定により、970万円のガス事業の不納欠損が確定した当市です。平成24年度小千谷市ガス事業会計の補正予算

「緊密に連携をとり動向を注視していきたい。」という答弁をしておきながら、まったく緊密に連携を取っていなかった現状。市として他人事のように貝のようにむっつりと静観するだけでなく、様々な影響を勘案してアピールする、政策を打ち出す(それは、いち民間企業を市がどうこうできるというレベルの話をしているではなく、また何が何でも市が補助・援助というだけの話をしようとしているのではなく、グリーンニューディールのようなスケールの施策を想定構築しつつ、若年層・働き盛り世代に、市は寄り添いますよ、バックアップしますよという姿勢を施策で見せていくことも必要だと考えます。)

2月6日には、第2回議員協議会がありましたが、市側より三洋大量雇用調整の一切の説明はありませんでした。私は、2月15日の第3回議員協議会で、しっかりと説明を求めます。

※現在の小千谷市長は、小千谷市の三洋半導体製造の元社長(95から00年に新潟三洋電子の社長)を務めた経歴を持つ方です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です